ロゼ： キアレットもんもん chiaretto MON・MON

ロゼ：
キアレットもんもん
chiaretto MON・MON
ヴィンテージ2022年
生産本数：571本
アルコール分：11％
内容量：750ｍｌ
一般小売価格：２５００円（税別）
カベルネ・ソーヴィニョン/ブラン・ド・ノワール67％、アリアニコ33％（長野県須坂市佐藤果樹園）

３年ぶりのロゼはチェラスオーロからキアレットに名称が変更になりました。イタリアにはロゼの表記は３つあります。ロザート、キアレット、チェラスオーロ。今回は主に北部（ヴェネト州）で使用されているキアレットで品種との相関関係はとくにありません。長野県の須坂市でアリアニコを育てている作り手の思いをなんとか伝えたいと考えました。どういったアウトプットがこの品種にとっての一番ベストなのかを熟考しました。イタリアのアリアニコを使用したワインは地域が南のためかワインはちょっと重ため。カンパーニャ州ではタウラージとして、バジリカータ州ではアリアニコ・デル・ヴルトゥーレの原産地呼称認定を受けています。イタリアを代表する黒ブドウ品種の割には知名度もなく、支持が高いとは言い難い。イタリアブドウのスペシャリスト故・内藤和雄さんの執筆記事（「イタリア好きVol.14」フリーペーパー、「土着品種でめぐるイタリアワインの愛し方」講談社など）を読み込み、久々にアリアニコのワインに向き合ってみました。アリアニコの品種の特徴、ゼラニュームの香り、青い野菜のニュアンスを出すためにアリアニコを除梗破砕し粒仕込みし、カベルネソーヴィニョンの果汁（ホールバンチプレス果汁）で引き伸ばしてみました。果皮と種子の浸漬発酵期間は長めにとり、あくまでも赤のアリアニコを意識。焼いた薄切りの牛肉をピザソースで軽く煮て食すカンパーニャ、ローストしてマリネやオリーブと塩だけで野菜を食すバジリカータの食文化に倣って野菜に合う味わいに仕上げたつもりです。いつかは本家と同じような火山灰土壌由来のミネラルを携えたブドウを手にして厳格な赤ワインが造ってみたいですね。

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