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【2020】トッレウーヴァ(赤)

¥6,600 税込

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◯品種:カベルネ・ソーヴィニョン42%、バルベーラ32%、ネッビオーロ26%
◯角田浜自社農園産
◯アルコール分:10.5%
◯容量:750ml
◯生産本数:208本

花名称:蓮(はす)花言葉:清らかな心、神聖
英名:Lotus

 ネッビオーロの栽培は困難を極めます。花穂がつかないことが最大の難関です。強剪定が原因ではないかと同業に指摘を受けますが定かではありません。春の萌芽とともに新梢が伸び始めます。花穂は基本3節目と4節目に出現しますが、そこまで育ててから空枝(花穂のない枝)を芽欠き(間引き)していきます。他の品種とは明らかにタイミングは遅く、枝はむしり取るために指先の力が必要になります。また枝は日々生長するために一気に片付けなければなりません。人手が必要となりますが、作業が煩雑でより忍耐が必要で困難を極めます。
空枝(花穂のつかない枝のこと)がほんとに多く、作業に見合う努力とは言いがたく、品種に対する愛情があっても心が折れます。日本でこの品種の栽培が進まないのは、この点が大きいと考えています。

では、なぜこの品種を諦めないのか。一番大きな理由は、ワインにした際の個性にあります。この品種にしかない妖艶さ、熟成ワインで表現されるきのこのようなアロマが最初から要素としてあります。そして、豊かな酸とタンニンの相反する要素が共存する稀有な品種は唯一無二の個性を有します。
日本で栽培された方々が同様に口にするのは、香りはでるけど色はでないとの見解。足りない要素を他の品種で補う目論見で、バルベーラで色を、カベルネ・ソーヴィニョンで骨格を補うためのセパージュ品種構成になります。1980年代に流行した、トスカーナの地場品種に仏ボルドー品種をブレンドするのと同じ手法。いずれ品種の個性が現れた時に、単一仕込みに切り替える計画も、ジェネリックなバローロの造りからクリュへ移行したバローロの歴史に倣うやり方も含めてイタリアワインへのオマージュと言えるかもしれません。

2020年から使用するブドウはワインコースト(新潟市西部海岸線)の単一地域になりました。結果が出たから切り替えたのではなく、結果が出ないので地域を絞り込んだという言い方の方が正確かと思います。労力に見合わない作業に付き合っていただくのを止めました。よって、過去最小量の生産本数になりました。それでもワインとしてリリースを続けるのは、愛と意地でしかない気がします。カベルネ・ソーヴィニョン主体になりますが、お試しいただければ幸いです。

ご興味ある方は、2019年ヴィンテージ「チンクエウーヴァ・ドゥエテッレ」との飲み比べをおすすめいたします。

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