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【2021】ネッビエビ(赤)

¥6,600 税込

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◯品種:ネッビオーロ80%、バルベーラ19%、カベルネ・ソーヴィニョン1%
◯角田浜自社農園
◯アルコール分:10.5%
◯容量:750ml
◯生産本数:218本

花名称:蓮(はす)花言葉:清らかな心、神聖
英名:Lotus

ネッビオーロの栽培は困難を極めます。花穂がつかないことが最大の難関です。強剪定が原因ではないかと同業に指摘を受けますが定かではありません。春の萌芽とともに新梢が伸び始めます。花穂は基本3節目と4節目に出現しますが、そこまで育ててから空枝(からえだ=花穂着かない枝)を落として(間引きして)いきます。他の品種の作業とはタイミングは明らかに遅く、枝はむしり取るために指先の力や鋏などの道具が必要になります。また枝は日々生長するために一気に片付ける必要もあり、短時間に人手が必要となります。
空枝はほんとに多く手間がかかります。品種に対する愛情がないと心が折れます。日本でこの品種の栽培が進まないのは、この点が大きいと考えています。

では、なぜこの品種を諦めないのか。一番大きな理由は、ワインにした際の個性にあります。この品種にしかない妖艶さ、熟成ワインで表現されるきのこのようなアロマが最初から要素としてあります。そして、豊かな酸とタンニンの相反する要素が共存する稀有な品種は唯一無二の個性を有します。
日本で栽培された方が、同様に口にするのは、香りはでるけど色はでないとの見解。足りない要素を他の品種で補う目論見で、バルベーラで色を、カベルネ・ソーヴィニョンで骨格を補うための品種構成になります。1980年代に流行した、トスカーナの地場品種に仏ボルドー品種をブレンドするのと同じ手法です。いずれ品種の個性が現れた時に、単一仕込みに切り替える計画です。ジェネリックなバローロの造りからクリュへ移行したバローロの歴史に倣うやり方も含めて考えていきます。それらの考え方も含めて私なりのイタリアワインへのオマージュと言えます。

2020年から使用するブドウはワインコースト(新潟市西部海岸線)の単一地域になりました。結果が出たから切り替えたのではなく、結果が出ないので地域を絞り込んだという言い方の方が正確かと思います。新潟では私がこの地域で独自の進化を進めていきます。名称はネッビエビ(ネッビオーロ・エ・バルベーラNebbiolo e Barbera)からの造語。1%だけカベルネソーヴィニョンが入っていますが心にご笑納ください。ブドウの力のみでアルコール補正しませんでした。過去一、ピエモンテらしい風味が出たように思います。初期目的は達成されたのですが、何かしっくりこないのは模倣が最終ゴールではないことの証。樹齢も10年を数え品種の個性も出てくる時期です。新潟の日本の食卓に合う味わいの追求を引き続きしていこうと決意も新たにしました。あくまでも長期熟成タイプのひとつの選択肢としてのセパージュのチャレンジです。

ご興味ある方は、2019年ヴィンテージ「チンクエウーヴァ・ドゥエテッレ」との飲み比べをおすすめいたします。

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